Blind

 2023年7月7日からJioCinemaで配信開始された「Blind」は、韓国映画「ブラインド」(2011年)のヒンディー語リメイクである。ジャンルはサイコスリラーになる。主演はソーナム・カプール。「Saawariya...

AK vs AK

 新型コロナウイルス感染拡大により、世の中は劇的に変化をしているが、インド映画界も例外ではない。映画はコロナ禍で打撃を受けた業界のひとつだが、その代わりにNetflixなどの配信サービスが急成長をした。インドでは映画は娯...

The Zoya Factor

 インドで最も人気のあるスポーツはクリケットである。インドのクリケット熱は「宗教」と呼んで差し支えないほどであり、広大かつ多様なインドをひとつにする唯一の事物とも言える。クリケットは頻繁に映画の題材にもなっており、様々な...

Ek Ladki Ko Dekha Toh Aisa Laga

 インドでは英領時代に制定されたインド刑法(IPC)377条により、同性愛は最高刑が無期懲役の重罪であった。実際にこの条文のために罰せられた者はいないとされているが、インドの同性愛者たちは潜在的な犯罪者として肩身の狭い生...

Sanju

 日本で劇場一般公開されたインド映画の中で、品質と興行成績の2点においてもっともバランスよく高評価を得たのは、「3 Idiots」(2009年/邦題:きっと、うまくいく)であろう。この作品はインド映画の最高峰のひとつであ...

Veere Di Wedding

 2010年代のヒンディー語映画界の大きな特徴のひとつは、女性が主人公の映画が増えたことだ。女性が主人公と言うことは女優が主演の映画であり、しかも観客層は女性となる。かつては男優の添え物に過ぎなかった女優たちにとって、自...

Padman

 仏教をはじめとする複数の宗教を生み出して外部に輸出すると同時に、イスラーム教やキリスト教といった外部の宗教を受容してきた多宗教国家インドにおいて、8割弱の人々によって信仰されているとされるのがヒンドゥー教である。ただ、...

Neerja

 インドにも数々の勲章があり、各分野で著しい功績を残した人物に勲章が贈られる。その中でもアショーク・チャクラは軍事部門での最上級勲章で、戦場において人並み外れた武勇を見せたり、自分を犠牲にして偉大な武勲を残した人物に授与...

Prem Ratan Dhan Payo

 インドでは年に何回かお祭りシーズンがあり、それに合わせて大予算型映画が投じられることが多い。ヒンドゥー教の祭りとしては、10月頃のダシャハラー、11月頃のディーワーリー、3月頃のホーリーが最も重要であり、これらの祭日を...

Dolly Ki Doli

 泥棒や詐欺師のような軽犯罪者を主人公にした、いわゆる「コン」モノの映画はインド人の大好物だ。頭脳を使って稼ぐことが褒めそやされる国民性や、騙された者をせせら笑う「他人の不幸は蜜の味」的な悦楽があるのだろう。インド人の人...

Khoobsurat

 ハリウッドの映画制作会社がインド映画に出資したりすることは、既に珍しくなくなって来ている。ソニー・ピクチャーズは「Saawariya」(2007年)、ワーナー・ブラザーズは「Saas Bahu aur Sensex」(...

Bewakoofiyaan

 インドにおいて、女性の社会進出が進み、高給取りの女性が増加したことで、結婚において新たな問題が発生しつつある。それは、男性が自分よりも所得の高い女性と結婚することの是非、もしくは女性が自分よりも所得の低い男性と結婚する...