Thank You for Coming

 近年、ヒンディー語映画界では生殖回りの攻めた映画が多くなって来ており、大抵のことでは驚かなくなっているが、先日公開された「OMG 2」(2023年)では十代の少年のマスターベーションを扱っており、さすがに驚かされた。そ...

Kathal: A Jackfruit Mystery

 2023年5月19日からNetflixで配信開始された「Kathal: A Jackfruit Mystery」は、北インドの田舎町で起こったジャックフルーツ盗難事件を巡るブラックコメディー映画だ。日本語字幕付きで、邦...

Goodbye

 ヒンディー語映画界において、結婚式の一部始終を追うスタイルの映画は人気で、「Hum Aapke Hain Koun..!」(1994年)など、数々の作品が作られてきた。今でもその種の映画は作られ続け、新たな可能性が開拓...

Ek Villain Returns

 2014年のヒット作「Ek Villain」はサイコパス殺人鬼を巡るサイコスリラー映画であった。ラストでサイコパスのラーケーシュ(リテーシュ・デーシュムク)は自動車に轢かれて死んだはずだが、2022年7月29日公開の続...

Veere Di Wedding

 2010年代のヒンディー語映画界の大きな特徴のひとつは、女性が主人公の映画が増えたことだ。女性が主人公と言うことは女優が主演の映画であり、しかも観客層は女性となる。かつては男優の添え物に過ぎなかった女優たちにとって、自...

Half Girlfriend

 チェータン・バガトはインドの人気作家で、彼の小説はことごとく映画化されている。例えば、日本でも大ヒットした「3 Idiots」(2009年/邦題:きっと、うまくいく)は、彼の小説「Five Point Someone」...

Lipstick Under My Burkha

 「Lipstick Under My Burkha」は、18歳から55歳まで4人の女性の性愛を赤裸々に描写した問題作だ。2016年10月26日に東京国際映画祭で「ブルカの中の口紅」という邦題と共にプレミア上映された後、...

Udta Punjab

 「Udta Punjab」は、2017年のインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)でオープニング作品に選ばれた映画である。邦題は「フライング・パンジャーブ」となった。原題の「Udta」は「飛ぶ」とい...

Azhar

 ムハンマド・アズハルッディーン、通称アズハルは、1980年代から90年代にかけて活躍したハイダラーバード出身のクリケット選手である。攻撃的なバッティングスタイルで知られ、1989年から99年までインド代表キャプテンも務...

Shamitabh

 Rバールキー監督はアミターブ・バッチャンの大ファンのようで、彼のこれまでの作品には必ずアミターブが出演している。「Cheeni Kum」(2007年)と「Paa」(2009年)である。しかも、どちらの作品でも彼は変則的...

Kuku Mathur Ki Jhand Ho Gayi

 2014年5月30日公開の「Kuku Mathur Ki Jhand Ho Gayi」は、進路に迷う高校卒業前後の若者のコメディー映画である。長ったらしい題名だが、その意味は「(主人公の)ククー・マートゥルがとんでもな...

Ek Thi Daayan…

 インド製ホラー映画でよく出て来るお化けの類に「ダーヤン」「ダーイン」または「チュライル」がいる。日本語にすれば「魔女」だ。一般的なインドの魔女の外見的特徴は、髪が長く、後ろでひとつにまとめて縛っており、手足が長く、反対...