Dunki

 人口減少が続く日本では、人手不足解消のために移民の受け入れを緩和しつつある。だが、移民の流入によって日本が日本でなくなってしまうことへの恐怖感も次第に募りつつある。日本人にとって移民問題とは、日本に移民を受け入れるか否...

Naam Tha Kanhaiyalal

 2022年11月29日にMX Playerで配信開始された「Naam Tha Kanhaiyalal(名前はカナイヤーラールだった)」は、1930年代から80年代にかけてヒンディー語映画界で活躍した脇役俳優カナイヤーラ...

Uunchai

 インド二大叙事詩のひとつ「マハーバーラタ」の最後は、主人公であるパーンダヴァ五王子が世俗を捨ててヒマーラヤ山脈をひたすら登っていくというスピリチュアルなものだ。2022年11月11日公開の「Uunchai(高み)」は、...

Jayeshbhai Jordaar

 女児堕胎はインド社会の大きな問題だ。家系の存続や持参金の問題などからインドでは男児が尊重され、技術の発達によって胎児の性別検査が可能になったことから、胎児が女児であることが分かると堕胎する悪習が横行するようになった。イ...

Runway 34

 近年、ヒンディー語映画界では、おそらく偶然であろうが、航空分野に関する映画の製作が相次いでいる。しかも実話をもとにしたストーリーであることが多い。その種の映画としては、「Neerja」(2016年)、「Airlift」...

83

 今でこそインドで一番人気のスポーツはクリケットだが、実は最初からそうではなかった。インドを代表するスポーツは英領時代から独立後まで長らくホッケーであり、インド代表は国際試合の常勝国だった。血を分けた兄弟国であるパーキス...

Maska

 ムンバイー特産の有名な軽食にバン・マスカーがある。簡単に言ってしまえばフワフワのバタークリームパンで、これをチャーイに浸しながら食べるのがムンバイー住民のソウルフードである。19世紀末から20世紀初頭にイランからインド...

Yeh Ballet

 ダンスはインド映画の心であり、ダンスを主題にしたインド映画は多い。「Dance Like A Man」(2004年)、「Naach」(2014年)、「Aaja Nachle」(2007年)、「Lafangey Pari...

Drive

 2004年に公開された「Dhoom」は、スーパーバイクに乗った窃盗団が主人公のアクション映画で、インドにバイクブームを巻き起こした。「Dhoom」シリーズは第3作まで作られており、回を重ねるごとにテーマは変わって行った...

Made in China

 隣り合う二大国であるインドと中国は国境紛争を抱えており、1962年には戦争もしている。また、中国は、インドと犬猿の仲であるパーキスターンの全天候型パートナーでもある。そんなこともあって二国間関係は必ずしも良好ではないが...

PM Narendra Modi

 2014年の下院総選挙でインド人民党(BJP)が単独過半数を獲得して勝利し、カリスマ政治家ナレーンドラ・モーディーが首相に就任した。モーディー首相は2001年から12年以上にわたってグジャラート州の州首相を務め、産業の...

Sanju

 日本で劇場一般公開されたインド映画の中で、品質と興行成績の2点においてもっともバランスよく高評価を得たのは、「3 Idiots」(2009年/邦題:きっと、うまくいく)であろう。この作品はインド映画の最高峰のひとつであ...