Bhakshak

 「Writing with Fire」(2021年/邦題:燃えあがる女性記者たち)は、スマートフォンを使って報道を行うダリト女性たちを取り上げたドキュメンタリー映画だった。それとよく似たタイプのフィクション映画が202...

Thank You for Coming

 近年、ヒンディー語映画界では生殖回りの攻めた映画が多くなって来ており、大抵のことでは驚かなくなっているが、先日公開された「OMG 2」(2023年)では十代の少年のマスターベーションを扱っており、さすがに驚かされた。そ...

Afwaah

 2014年、ナレーンドラ・モーディー首相の圧倒的な人気を追い風にインド人民党(BJP)が中央政府の政権を握って以来、インドではヒンドゥー教至上主義が勢力を拡大し、イスラーム教徒など宗教マイノリティーへの迫害が激化してい...

Bheed

 2019年暮れに端を発し、2020年から全世界で猛威を振るった新型コロナウイルスによるパンデミックも、2023年に入りかなり落ち着いた。それに伴って、コロナ禍を題材にした映画が作られる余裕も出てきたようである。2023...

The Romantics

 Filmsaagarがレビューの対象にするのは基本的に映画だが、稀にドラマも取り上げている。以前にはサティヤジート・ラーイ(サタジット・レイ)監督の短編小説4作を短編映画(ドラマ)化したNetflix製作の「Ray」(...

Govinda Naam Mera

 2022年12月16日からDisney+ Hotstarで配信開始された「Govinda Naam Mera(俺の名前はゴーヴィンダー)」は、コメディータッチのクライム映画である。

Raksha Bandhan

 ラクシャーバンダン(ラーキー)は、兄と妹が絆を再確認する、インドらしいお祭りだ。この日、女性は自分の兄弟の手首に「ラーキー」と呼ばれるミサンガのような紐を巻き、男性は自分の姉妹を守る誓いを新たにする。毎年8月頃に祝われ...

Badhaai Do

 いい年をした母親が妊娠してしまったことから平凡な一家に起こったドタバタ劇を描いた「Badhaai Ho」(2018年)は、その類い稀なシチュエーションとウィットに富んだ展開が受け、その年を代表する大ヒットとなった。20...

Durgamati

 ヒンディー語映画界にホラーがジャンルとして確立して、もうすぐ20年が経とうとしている。だが、インドのホラー映画は、映像と音で観客を驚かし怖がらせることに主眼が置かれており、日本のホラー映画のような「侘び寂び」が感じられ...

Dolly Kitty Aur Woh Chamakte Sitare

 21世紀のヒンディー語映画界は様々な面において劇的な変化を遂げたが、その内のひとつに女性像の変化がある。ヒンディー語映画においてかつてヒーローの単なる添え物に過ぎなかったヒロインは、徐々に個性を発揮し始め、遂には主役の...

Bhoot Part One: The Haunted Ship

 ヒンディー語ホラー映画黎明期に作られたホラー映画のひとつに、ラーム・ゴーパール・ヴァルマー監督の「Bhoot」(2003年)がある。「幽霊」という直球の題名が付いたこの映画は大ヒットとなり、その後のホラー映画人気を決定...

Shubh Mangal Zyada Saavdhan

 インドでは英領時代から同性愛は刑法377条で禁止とされており、違反者に対する最高刑は無期懲役となっていた。実際に377条違反で刑罰を受けた者はいないとされているが、インドの同性愛者は潜在的な犯罪者として肩身の狭い思いを...