Ankahi Kahaniya

 ヒンディー語映画界でオムニバス形式の映画が作られるようになったのは、ラーム・ゴーパール・ヴァルマー監督のホラー映画「Darna Mana Hai」(2003年)辺りからであっただろうか。単に短編映画の寄せ集めのような映...

Ray

 「Pather Panchali」(1955年/邦題:大地のうた)で有名なサティヤジト・ラーイ(サタジット・レイ)は、アジアにおいて黒澤明と並び称される映画監督とされ、日本の映画愛好家たちからも一目置かれた存在だ。日本...

Sonchiriya

 2000年代のヒンディー語映画界には、ラーケーシュ・オームプラカーシュ・メヘラー監督、アヌラーグ・カシヤプ監督、ヴィシャール・バールドワージ監督、ディバーカル・バナルジー監督のような、強烈な作家性を持った若い監督たちが...

A Death in the Gunj

 ヒンディー語映画界において女優コーンコナー・セーンシャルマーは一目置かれた存在だ。名女優・名監督アパルナー・セーンの娘であり、デビュー当初から「Mr. and Mrs. Iyer」(2002年)や「Page 3」(20...

Udta Punjab

 「Udta Punjab」は、2017年のインディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)でオープニング作品に選ばれた映画である。邦題は「フライング・パンジャーブ」となった。原題の「Udta」は「飛ぶ」とい...

Dedh Ishqiya

 映画には大きく分けてストーリー優位型とキャラクター優位型の2種類があると思うが、「Ishqiya」(2010年)は後者のタイプの映画だった。個性的なキャラが集い、勝手にストーリーを紡ぎ出したような作品で、登場人物同士の...

Ishqiya

 マルチプレックス時代の到来により、ヒンディー語映画の境界は急速に拡大し、従来の枠組みに囚われない様々な映画が作られるようになった。この動きの中で重要な役割を果たしている監督は何人かいるのだが、ヴィシャール・バールドワー...