はじめに

Filmsaagarとは

 「Filmsaagar(フィルムサーガル)」とはヒンディー語で「映画の海」という意味です。インド映画、特にヒンディー語映画の紹介を主としたWordpressによるサイトです。テーマはGraphy Proを、タイトルロゴの手書きデーヴァナーガリー・フォントはSharad76を利用させていただいています。

 ヒンディー語の有名な辞書に「Hindi Shabdsaagar(ヒンディー語の単語の海)」(初版は全7巻で1928年に完成、93,115語収録、改訂版は全11巻で1975年に完成、203,000語収録)があり、「Filmsaagar」はそれにあやかった名前です。

 2021年5月から作成を開始し、同年7月にグランドオープンしました。

筆者について

 当サイトの管理人はアルカカットといいます。1978年、愛知県豊橋市生まれ。2001年から2013年までインドの首都デリーに住み、ジャワーハルラール・ネルー大学でヒンディー語博士号を取得しました。インド在住時は毎週ヒンディー語映画を観る生活を送っていました。ヒンディー語映画「Paan Singh Tomar」(2012年)にヒンディー語の台詞付きで出演したことがあります。現在は生まれ故郷の豊橋市に住んでいます。

 過去に「神聖インド帝国」、「これでインディア」、「バハードゥルシャー勝(まさる)」などのウェブサイトやブログを公開してきました。2001年からヒンディー語映画のレビューを書いてきており、帰国後もできる範囲で続けていましたが、インド留学時のウェブサイト「これでインディア」と、日本帰国後に始めたブログ「バハードゥルシャー勝」にレビュー記事がまたがってしまっており、データベースとして不便だったので、映画評をまとめたサイトを作りたいと常々思っていました。そこで、「これでインディア」公開20周年となる2021年に、「Filmsaagar」を立ち上げた次第です。

 著書に「新たなるインド映画の世界」(Pick Up Press/2021年)があります。

映画評(映評)について

 当初からヒンディー語映画の批評をしようと思って「これでインディア」を運営していたわけではありません。あくまでインド留学日記の一環として書いていたので、初期の頃の映画評は批評というよりも日記の延長かメモ程度のものでした。誰かから「インド映画の批評なんて、する意味あるのか」とインド映画を馬鹿にする発言をされたのをきっかけに、インド映画の批評に本腰を入れ始めたと記憶しています。当時書いたことを読み返すとあまりに未熟、かつ、やけに手厳しくて苦笑してしまいますが、その中には貴重な情報もあるため、誤字脱字や余計な部分はそぎ落としながらも、なるべく原型をこちらに転載してあります。客観的に評価するならば、2004-05年あたりから批評らしくなってくると思います。

 時代によってレビューの書き方に変遷があります。インド在住時に書いていたレビューは、ヒンディー語が分からない在印邦人にとってインド映画を鑑賞し理解する上での手助けになることを第一の目的としていましたので、基本的にはネタバレありのレビューです。インドの映画館ではインド映画は英語字幕なしに上映されるのが普通ですが、それでも頑張って映画館でインド映画を観ている在留邦人は一定数いました。その答え合わせに「これでインディア」はよく愛用していただいていたようです。

 2013年に日本に帰国し、「バハードゥルシャー勝」を立ち上げてからは、あらすじを最後まで書かないスタイルにすることもありました。個人的な備忘録でもある上に、作品紹介よりもその映画の意義を明らかにしたいので、基本的には結末まで触れるようにしていますが、日本公開作品や日本語字幕ありの配信作品など、比較的アクセスしやすい映画については、これから鑑賞するであろう読者のために、寸止めにする努力も払っています。それでも、結末まで触れないと完全な評価をしてあげられないことが多いため、基本はネタバレありのレビューだと考え、自己責任で閲覧していただきたいと思います。

 基本的に、鑑賞した作品はどんなに駄作でも必ずレビューするようにしていますが、何らかの原因で、鑑賞したのに批評をしていないものもいくつかあります。その多くは、映画館で観る機会を逸して(あるいは意図的にパスして)、後でDVDで観たり、飛行機の中で観たりした作品です。インド在住時には、「映画館で観ていない映画の批評はしない」というポリシーを貫いていたため、こういうことになりました。日本帰国後は、劇場公開されるインド映画のパンフレット解説文などを頼まれることがあり、それまで未見だった作品については遠慮して映画評を書かなかったこともあります。時間に余裕があれば、そういう書きこぼした作品の批評も、作品を見返した上で、追加していきたいと思っています。

 監督や俳優の名前、劇中の登場人物の名前、地名など、各種固有名詞については、日本で公開された作品に付けられた字幕やデータのものとは一致しないことがあります。インドに関する固有名詞のカタカナ表記については独自の、かつ学術的根拠に基づいたポリシーがあり、それに従っています。しかし、時々ぶれることもありますので、気付いたら随時直しています。

 各作品評の投稿年月日は、基本的にその映画がインドで公開された年月日としており、鑑賞した年月日ではありません。その方がデータベースとして便利だからです。

 「これでインディア」や「バハードゥルシャー勝」ではしていませんでしたが、「Filmsaagar」では、これからその映画を鑑賞する予定の読者のための目安になるかと思い、各作品評の冒頭に星評価を付与しています。★0.0~★5.0まで、0.5刻みで合計11段階評価になります。個人的な主観、インドでの興行成績、そして歴史的意義の3つを基準として総合判断しています。

観なければ損、不朽の名作
5.0
4.5
是非観るべき傑作
4.0
3.5
暇があれば観てもいい良作
3.0
2.5
観なくてもいい失敗作
2.0
1.5
観るべきでない駄作
1.0
0.5
インド映画の恥
0.0

映評本数の軌跡

  • 2001年から2013年までのインド在住期間に「これでインディア」にてレビューしたインド映画(南アジア映画と在外インド人監督映画等を含む)の数は685本。
  • Filmsaagar公開後の2021年7月14日に1,000本を達成。
  • 2021年10月7日に1,100本を達成。
  • 2021年12月31日に1,200本を達成。
  • 2022年2月27日に1,300本を達成。
  • 2022年6月10日に1,400本を達成。
  • 2022年9月21日に1,500本を達成。
  • 2023年1月15日に1,600本を達成。
  • 2023年5月2日に1,700本を達成。
  • 2023年8月31日に1,800本を達成。
  • 2024年1月12日に1,900本を達成。

サイト利用のヒント

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  • ホームページの主要部分には、投稿記事が投稿日に従って新しいものから表示されます。ただし、映画評は公開日が投稿日となっているので、投稿日と一致しないことがほとんどです。
  • インド映画の基礎的な知識を身に付けたい方は、インド映画入門に分類されている記事から読み始めることをお勧めします。
  • ホームページ下部の「更新情報」を見れば、最新記事が分かります。投稿日ではなく更新日に従って新しい記事から並んでいます。
  • インド映画を通してインド文化を学ぶのが本サイトの一番の目的です。映画で学習をご覧ください。
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  • 各作品の映画評には、関係する監督や俳優をタグ付けしてあります。人名索引から探すことができます。

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