Monsoon Wedding

 ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を勝ち取ったインド映画がある。題名は「Monsoon Wedding」。ミーラー・ナイールという女性監督が撮影した作品で、彼女は以前にも「Salaam Bombay」(1988年)という傑作を撮っている。2001年11月30日からデリーで公開され始めており、今日見に行くことにした。パハールガンジの近くにある映画館シーラーでやっていた。

 インターネットの情報では12:30からになっていたが、以前「Indian」をこの映画館に見に来たとき、ネットでは12:30に始まると書いてあったのに実際には12:00開始だったことがあった。よって念には念を押して12:00には着けるように家を出た。実際に映画館に行ってみるとやっぱり12:30開始だった。よって暇を潰すためパハールガンジの食堂で朝食を食べた。

 「Monsoon Wedding」は一般のインド映画ではないので、やはり少し客層が違った。ちょっと教養のありそうな人が多かった。また、女性監督ということもあり、女性の観客も多かった。女子校の生徒が先生に連れられて観に来ているらしき集団もいた。

 「Monsoon Wedding」はストーリーはないに等しく、インドの結婚式をドキュメンタリータッチで追った作品だった。一応主人公はナスィールッディン・シャー扮する、娘の結婚式に気をもむお父さんだが、他にも面白い登場人物が登場して話を盛り上げていた。結婚は両親の決定による見合い結婚で、花嫁には恋人がおり、結婚には乗り気ではない。花嫁の弟は勉強もスポーツもせず、寝転んでテレビばっかり見てブクブク太ってしまった男の子。結婚式会場を造営する仕事をしている男は、ナスィールッディンの家で働く使用人の女の子に恋をして、結婚式当日プロポーズする。(理由はちょっと理解できなかったが)結婚式当日親戚同士で内紛があり、会場から追い出されてしまう人もいた。そういう人間模様をうまく絡めながらインドの結婚式がどうやって進行していくのかを上手に撮っており、最後は大雨の中結婚式が行われ、火の周りを回る儀式が行われてエンディングとなる。

 インド映画に特有のミュージカルシーンはなかったが、去年大ヒットした映画「Kaho Na… Pyaar Hai」(2000年)やその他の映画音楽がストーリーに無理なく挿入されてインド人の観客を満足させていた。結婚パーティーではダンスシーンもあった。全体的にコメディータッチで、特に結婚業者の男と使用人の女の子の恋愛は観客の笑いを大いにとっていた。日本でも絶対に受ける映画だと思う。